新しいさよなら
こんばんは、まつかな食堂です。
年度初め、早くも忙しくスタートを切った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
木更津駅東口の、駅の図書室づくりが進んでいます。本棚が入った!!嬉しい…。私だけの力では絶対にこんなに早く実現できなかったので、本当にありがたいです。
4月から待合室としてふわっとオープンしています。中旬頃、私の繋がりの範囲内で試しに何名かの方に本を並べてもらおうかなと思っています。またお知らせしますね!(本並べたい!という方いたらお知らせください!そして遊びに来て!)
入園式を目前にして、子どもたち、イマジンさんのとこで髪を切ってもらいました。写真家&画家でもあるイマジンさんのサロン内には所狭しと写真や絵の作品が飾ってあり、その中には私がモデルを務めたものもあります。
これだけの熱量を持って、長年作品を作り続けるって、本当に物凄いことだ。偉業だ。どんなことでも1万時間…おおよそ10年費やせば誰でもプロになれるって聞いたことがあるけど、イマジンさんは確実に1万時間以上写真を撮っているし、絵を描いている。
たしかに私も、歌える場が増えたのは活動を始めて10年経った頃からかもしれない。最初は何もわからず闇雲にやっていたことも、続けていくうちにパッと霧が晴れるような瞬間がやってくる。けれど、掴んだと思ったらまた霧の中…「ここがゴール」なんてところは無くて、段階ごとに課題があり、それをクリアして登っていく。螺旋階段みたいなものなのかも…と思う。
アートワークショップの企画や図書室作りなどなど、この数年で新しく始めた取り組みも、10年続ければ何か見えてくるかもしれない。
結局すべては繋がっている。
長男のシャンプーを見守る次男(笑)
ここ数年で考えてきたことをざっくりまとめると
・日々子どもと対等に接することで、異なる人間同士として相手の大切にしているものを尊重したり、踏み込んではいけない部分の線引きをしたり、程よい関係を作れるのでは?(…そんな気がするので実験中)
・自分で選び自分で行動することの繰り返しから(上手くいかない経験も含め)正論以外の多様な考え方や「やってみなくちゃわからないこと」が存在すると知り、実験のような気持ちでトライできる機会が増え、他人の失敗にも寛容になり、建設的な解決策を一緒に考えていくことができるようになるのでは?
・まずは自分のペース、価値観をしっかり見つめて把握することで、自分の居るべき場所が見えてくるかも?
・自然の摂理に多く触れる生活をすることで、自分が動物(いきもの)であることを思い出したり、食べたものから身体が作られていることを実感し、資本主義に偏りすぎた自然破壊や、食べきれない量を生産することに疑問を持つ人が増える(のではないかという淡い希望)←都会が好きでも全然良い。自分がいきものだということを忘れさえしなければ!
・資本主義の上で音楽活動を続ける限界を感じている。文化芸術を資本主義のレールに乗せてしまうと、結局お金にならないものは継続できなくなり、小規模でも素晴らしいものやこれから育っていく可能性のあるものが潰れていく。お金につながるものだけが価値があるように錯覚してしまう。資本主義の真逆にあるものに注目する工夫が必要?
うへー!!書き出すと堅苦しい!!!!!(笑)
しかしこんなことを考えているんだな…自然の中に暮らし、子どもとの接し方を試行錯誤し、趣味なの?ってくらい内観が好きなのは、「全く違う価値観の人と出会っても攻撃や支配しようせず、互いが互いのまま心地よくいるために対話できる人を増やしたい」という気持ちから。
他人を攻撃してしまう人って、傷ついていることが多い。誰かに傷つけられた経験を消化できなくて、別の他人を傷つけることで自分を癒そうとしている気がする。
そんな人の心が、一人でも、穏やかで幸せに満ちたものになりますように、祈る。それは本当にもう、毎日祈る。
その輪が広がっていけば、必ず、調和が取れる。そう確信しているのです。
次男も初のシャンプー台に挑戦(笑)
つまりは、どんな人でも、日々の暮らしを楽しんで、あーー生きててよかったなー!という瞬間をたくさん持って、寿命を全うできたらいいなってことです。もうそれに尽きる。
悲しいことはなるべく少ない方がいいけど、それもまた自分を深める大切な出来事だったりするし、一概には言えない。他人から見たらとんでもなく不幸でも本人にとってそれが不幸かはわからないし、長い目で見たら、オセロがひっくり返ることなんかざらにあるし。
一人一人が今よりほんの少しだけ、毎日の中で「自分の心が本当に喜ぶ小さなこと」をひとつでも多く選択するだけで、世界は変わると思う。本当に、変わると思う。
それは道に咲いている花に気付くとか、その程度でいい。お金もいらない。特別なことじゃなくていい。私は、東京で暮らしていた時、高層ビルに囲まれたコンビニ前のベンチに座ってチキンを食べていた時、そよ…と頬にあたる風に気付いた時の、あの優しい感覚が忘れられない。「あ、風が頬を撫でている」と。
それまでもきっと風はそこにあったのに、私は全く気付かなかった。視点を少し変えるだけで、世界は全く違うものになる。それまで存在しなかったものが、存在するようになる。それはすごく、面白い。
と、4月のはじまり、長々と想いの丈を書きましたが、今夜は昨日のライブレポートを表のブログに綴りたいと思います(笑)
新しいさよなら。
節目の時期、さまざまな変化を受け入れながら、軽やかにいきたいです。
ではでは!ここまで読んで下さりありがとうございます。愛を込めて。
松本佳奈