こんばんは、松本佳奈オンラインコミュニティまつかな食堂です。今日の記事はメンバー以外の方もご覧いただけまーす!
ライブの宣伝のために、日時と場所なんかをただただ書くのはすぐできる。
けれど、気持ちにぴったり合う言葉を探して自分の内面を外に表す作業は、なかなかのエネルギーと集中と時間が必要なので、よーし書くぞー!と気合を入れないとできない。この文章も下書き保存を繰り返しながら、3日かけて少しずつ書いている。今日こそは公開できるかな?
11/4(土)地元木更津で初のホール独演会 『暮らしの中に光る歌2023』を開催しました!
しっかりとチケット代を取って、ホール規模で独演会をやるのは、意外と木更津では初めてのこと。
来てくれた人数を数えたら、大人子ども合わせて、ぴったり100人!100人だった!!ありがとうございます。
そして、当日、行きたかったけどどうしても都合がつかなかった方、ギリギリまで調整しようとしてくれた方、体調を優先して断念した方(自分を大切にしてgood!)全国各地から心寄せて下さった方。
ありがとうございました!
純粋に、私の音楽を聴きたいと思ってくれる人100人に足を運んでもらうことは、容易ではない。4000円以上のチケット代を払ってきてもらうなんて尚のこと。
チケット代を取って単独でライブを企画するということは、自分の需要がお客さんの数で表されるようなもので、蓋を開けてみたら0人の可能性もある。何年やっていても、どれだけ活動が広がっても、毎回怖い。
2014年頃、私の活動規模は今よりも大きかった。それから病気になったり、活動を根本から見直す機会があったり、さらに結婚や出産があって、年々小さくなってきていました。
今回これだけの方に集まってもらえたのは、告知の協力をしてくれたり、快くチラシ配布やポスターの掲示をしてくれたり、情報を発信くれたメディア、友達や知り合いを誘ってくれた皆さんの後押しのお陰様なんです。
松本佳奈として活動を始めて15年。当時23歳。私はずっと、自分の音楽に自信がありませんでした。正確に譜面も読めないし、音大に通ったり専門的な勉強をしたわけでもない。肩書きも実績も何もないところからのスタート。
「音楽業界で働いている人たちは正解を知っている」という思いが私の中に根強くあって。"音楽業界の人"に出会うたびに、お前は何もわかっていない偽物だ、とジャッジされている気がしていました。「私の音楽は価値がないですか?本物(プロ)になるにはどうすればいいですか?」と、偉い人たちの顔色を伺っては卑屈になって、苦しかった。
私の音楽には価値がない。だから、音楽以外の部分で付加価値をたくさん付けないと。純粋に音楽だけではお客さんはライブに来てくれない。
そんな気持ちがどこかにあって。だから特にこの10年は色んなことを盛り込んだライブを企画してきました。(ただただ自分が面白いと思うイベントを作りたいのもある笑)
だけどこの夏に、「もう音楽以外のことで集客しようとするのやめたら?」と人から言われる機会があって、本当にすんなりと、確かにそうだなと思ったんです。
「音楽を聴きながら、お菓子と珈琲があったらお客さんホッとできるかな」という気持ちで、今後も音楽以外のものをプラスするライブはやると思うけど、大前提の気持ちとして、「音楽に自信がないから他のもので人に集まってもらおう」は、やめよう。
第一に音楽。
歌の力、歌詞を伝える力、MCで自分の気持ちを表現する力を磨くこと。そして何よりお客さんがスッキリして帰ってくれるような、カラッとしたライブをやりたい。
そして活動を大きくして、この地域を、世の中を、少しでも良くするために活動している人たちや、下の世代を支えたい。
私が支えてきてもらったように。
まずは1年後に300人。今の3倍の方に、ライブに足を運んでもらえるくらい活動を育てます。
まだ会場は押さえていないけど、木更津にかずさアカデミアホールという、緑と水に囲まれた素敵なホールがあります。高校時代、吹奏楽部の公演でステージに立っていました。
そのホールは700席です。今の私の活動規模から700席を埋めるのは現実的ではないし、個人で運営できる規模を超えるし、色々本末転倒になるのでそこは目指しません。
目標300席。
地域の小中高生は招待したいです。子ども連れでも気軽に来れる時間帯、工夫をします。
グランドピアノと、今回と同じバンドメンバーと、できれば弦楽四重奏を入れたい。1年かけて、音づくりをしっかりやります。4年ぶりの新譜のリリースも考えています。
遠征もしたい!
とにかくホールが押さえられたらすぐお知らせするので、予定入れてください(笑)
私の音楽は、クラス30人のうち1人に響くような、少数派向けのものだと思う。きっと、自分の本当の気持ちを押し込めなければいけなかった人や、我慢している人。本音と建前の間でがんじがらめになっているような人に、特に共感してもらえている気がする。
私がそうだったから、そういう気持ちはよくわかる。
親と価値観が合わない。大勢の輪に入れない。忘れ物と遅刻が多すぎて怒られてばかりいる。
そんなあれこれで落ち込む時は、実は、「じゃあ私は何が好きで何が嫌いで、得意で不得意で、どういう環境が合うんだろう」と自分を知るチャンスで。環境に自分を合わせるのではなくて、自分に合った環境を選ぶタイミングなんですよね。たとえその時は選ぶことができなくても、自分を知ることで少しずつ選択が楽になっていく部分が必ずあるはずだと確信しています。
まだ全然、私の音楽は世界に届いていない。まだまだ世の中に、私の音楽を必要としている人がいるはずだ。(なんてこと言うのは本当におこがましいと思うけど敢えて言う)
人生が動くタイミングで、たまたま私の音楽に出会って、何か楽になって、それで時が過ぎたら、私のことなんかさっぱり忘れてしまっていいんです。必要なくなったら、通り過ぎていいんです。
だけどまず出会わないことには何も始まらないから、まだ見ぬ人に届くように、自分の活動を広げたいです。
そして一緒に考えたい。それぞれが、気楽に、楽しく生きる方法を。
ホール独演会から1週間経ってやっと日常のペースが戻って来た。
日頃、SNSでいいねやコメントをくれたり、YouTube見てくれたり、ライブの感想を書いてくれたり、足を運んでくれたり…皆さんのアクションのひとつひとつが、着実に、松本佳奈を広めてくれています。その、ひとつひとつの積み重ねが、私を今ここに連れて来てくれました。そしてこれからもそうです。
「音楽を始めた頃は、こんな景色が観れるなんて夢にも思っていなかったのに、ここまでこれた。こんなことまで実現できた。」
そんな風に、松本佳奈の可能性を広げてもらって、途中で諦めていたら見ることのできなかった景色をたくさん見て来れました。
まさかまさか、ここまで来れるなんて!という景色を、これからもファンの皆さまと一緒に観たいです。
一年かけて準備していきます。
どうぞ応援よろしくお願いします!
お待たせしました!お問い合わせが多かった11/4ホール独演会のライブ音源、販売始めます。スマホからはストリーミング再生、パソコンからはダウンロードもできます。視聴期限はたっぷり12月末まで。(※ダウンロードした音源は期限後もお聴きいただけます)
こちらからご購入いただけます。
そのほかにも、なぼ作さんが撮ってくれたライブ当日の写真たちに書き下ろしの文章を添えた「限定フォトエッセイ」を予約販売します。12月中旬以降の発送予定です!
リハーサル風景もたくさん載せます!
そして手描きトートバッグも、少し残ったので販売します!ひとつひとつ手描きしているので柄が違います。それぞれにタイトルを付けてみました。
エッセイのご予約とトートバッグもこちらからどうぞ!
ホール独演会の内容についてもレポートしようと思っていたのに、来年への抱負だけでかなり長くなってしまったのでまた別記事で書きますね。
急に寒くなったので、湯たんぽ・靴下重ねばきしてこのブログを書いています。肌の乾燥も激しくなってきた…無印良品の圧縮ローションシートを愛用していましたが、最近売り切れていて全然巡り会えず困っています…。
ひとまずあたたかくして寝ましょうね。ではでは!おやすみなさい。
松本佳奈